ヘルスケアセクターのVHTをポートフォリオに加える


もしこのブログの他の記事も読まれていたら、執筆者micanが雰囲気で株をやっているという事実には、とうに気づかれていることと思う。
これからも直感だけでブログを書き続けていく所存だ。

のちに自分の判断が間違っていたと判明することになっても、判断を誤った理由がしっかり記録されているということになる。
こんな感じで続けていくつもりだから、間違ってもmicanの言葉を鵜呑みになんてしないように。
そんな人いないと思うけど、念の為。

どうも、mican(@kata_mican)と申す。

ヘルスケアセクターのVHTを採用することにした

このあいだヘルスケアセクターの記事を書いたときから、所有欲が止まらなくなってしまったのだ。

結論から書こう。
これまでmicanの「配当と成長のポートフォリオ」はQQQとHDVと少しのVYMだけで構成されていたが、新たにVHTを組み入れることにした。
HDV・VYM等の高配当株ETFの半分を置き換える形で採用する。つまり、QQQ:VHT:高配当 = 2:1:1だ。
これによって防御力を維持したまま攻撃力を高められるだろうと勝手に思っている。

また、この比率にすると、ポートフォリオ全体の情報技術セクターとヘルスケアセクターの割合がおよそ同じくらいになる。

VHTはバンガード社のヘルスケアセクターETF

VHT(Vanguard Health Care ETF)とはヘルスケアセクターのETFであり、そのヘルスケアセクターはシーゲル派ブロガーたちにも支持されているような気もする、ローリスクハイリターンのセクターなのだ(ローリスクの定義は人によります)。

年換算リターン

何をおいてもまず検討すべきなのが、過去のパフォーマンスだ。
micanは仮想通貨に脳を溶かされているため、とにかくお手軽にハイリターンが欲しい。

次の表では、QQQ(NASDAQ100)とSPDR(S&P500)、ついでに交換対象のHDVを比較対象として加えた。

年換算リターン、数値は%、Yahoo Finance(1/26)参照。

銘柄 1年 3年 5年 10年
VHT 23.26 8.5 18.00 11.51
QQQ 32.67 15.86 20.42 12.83
SPDR 21.70 11.34 15.68 8.45
HDV 13.41 9.43 12.76 -

HDVに比べ、1年と5年のトータルリターンに優れ、10年ではQQQのパフォーマンスに10%(1.3ポイント)ほど劣るものの、11.51%と優れた成績を残している。
また3年のパフォーマンスを除けばSPDRをアウトパフォームしている。
3年というとチャイナショックの影響であろうか。

下落相場におけるパフォーマンスに疑義をつけたくなるが、好況時の成績が素晴らしいことは確かだろう。

単年度のリターン

マイナスリターンとなった年度を中心に、特徴的な年を見ていこう。

銘柄 2008 2015 2016
VHT -23.50 7.22 -3.33
QQQ -41.68 9.54 7.01
SPDR -36.97 1.34 11.80
HDV - -0.26 15.79

2008年を除けば、見事にバラバラである。
天下三分せよと言ったのは誰であったか。見事にサイクルが回っていて、VHT・QQQ・HDVポートフォリオもうまく回りそうではないか。

VHTの特筆すべき点は2008年の好成績であろう。
HDVの防御力が未知数であることを考えると、-23.50%で抑えたのは見事な数字だ。

micanがディフェンシブな銘柄に求めるのは、全体の下落幅を緩和することというよりは、ポートフォリオ内に不均衡を作ることだ。
リバランスの必要を生じさせることによって、悲観的な相場への資金投入を自らに強要するのだ。
その役割はVHTで十分に果たせそうに見える。

(その役割だけであればBND(債権ETF)も悪くないのだが、株価の上昇が嬉しくなくなるのは嫌なのだ。新規投入資金でのリバランスが追いつかなくなってから検討したいところ)

過去に準じたパフォーマンスが望めるのであれば、VHTは確かに優秀で、HDV と一部入れ替えても問題なさそうである。

なぜVHTなのか

ヘルスセクターETFはVHTの他にもXLV、IXJと、いくつか有名なものがある。
その中でVHTを選んだのには、一応の理由がある。

過去のパフォーマンス

パフォーマンスは期間の取り方によって違ったりもするのだが、VHTはXLVと同程度以上に好成績を残している(以前の記事参照)。
IXJのパフォーマンスは一段劣るため、ここで脱落。

バイオテクノロジー比率

VHTは24.6%(2017/9時点)、XLV20.24%(2018/1時点)。
基準となる時点が違うので正確に比べることはできないが、これだけ差が出ていればVHTの方が高いと考えていいだろう。
これは次節の、構成銘柄数と関係があると考えられる。

バイオテクノロジーをなぜ重視するかというと、技術革新と大規模な価値観の転換に自分の未来をかけたいからだ。
つまり一発逆転を狙いがちな自分の性質によるものである。

バイオ製薬企業が世界を制覇する未来は、バイオハザードがすでに予言しているところだ。

構成銘柄数

ヘルスケアセクターにおいては、構成銘柄数は多い方がいいと思っている。
例えば情報技術セクターでの新しいサービスというのは、便利かもしれないけどなくても困らないものだし、代替がきく場合も多い(偏見)。
一方でヘルスケアセクターにおいては、どんな小さな企業の薬であっても、それは替えがきくものではない。命がかかっているのだ。

真に革新的かつ有用なものが出てきたとき、その企業がつくる新興市場はすでに十分な参入障壁を形成しており、あとは独占的に成長するだけなのだ。
と、なんかそんな気がする。 (micanは雰囲気で株をやってるのだ。許してくれ)

(画像はhttp://orekabu.jp/bakakabu/より引用)

また、ヘルスケアセクター自体の歴史が比較的古かろうということで、新興企業の爆発的な成長を取り込むなら少し深めに掘っておきたいというのもある。

では、具体的な数字を見よう。

銘柄 構成銘柄数
VHT(2017/9) 360
XLV(2018/1) 61

VHTの銘柄数が多いというよりは、むしろ上記の考え方から、XLVの銘柄数が少ないようにmicanの目には映る。

とどめは経費率

VHT XLV
0.10% 0.14%

というわけで、VHT。

具体的にどう買い足していくか

まずQQQ:VHT=2:1となるよう、VHTを購入する。
その後QQQとVHTの比率を維持しながらそれぞれ2倍にする。

これでQQQ:VHT:高配当=2:1:1の完成である。

mican


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