【TLT, EDV】超長期債ETFを検討する

どうもmican(@kata_mican)と申す。
いやあ、こんなにブログのモチベーションが下がるとは思わなかったね。
だけど投資へのモチベーションは上がるばかりだし、毎週末の報告だけは欠かさないつもりだ。

今日は超長期債ETFを調べて面白かったので紹介する。




超長期債は激しく動く

ここで見ていくのは20年以上の米国債を集めたETFである。
短期債よりずっと大きな値動きが魅力だ。暴騰暴落を繰り返す商品と考えても問題ない。
そしてだからこそ、不景気時には「クッション」や「プロテクター」どころではない役割を果たしうるのである。

もちろんこれからは株安と債券安が同時進行するという見方もあるから、自らの責任において将来を想定し、覚悟を決めた上で手を出すのでなくてはいけない。

パッと調べて出てきたのは以下の9つ。

TLT、EDV、TMF、UBT、
TBT、TBF、TMV、TTT、TYBS

このうちでEDVだけが他と異なる指数に連動する。
お仲間の多いTLT系から先に見ていこう。


TLT系

TLTがベンチマークするのは ICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Index

Beta(3y): 3.45
Yield: 2.51%

Yield(日本語訳わからん)は小さいようにも見えるが、利息よりも残存期間減少にともなう値上がりで利回りを実現するのが超長期債なのだろう。
その意味ではレバレッジ商品とも相性がいいのかもしれない。


ブル系

シンボル レバ 経費率 運用額
TLT 1x 0.15% $6.74B
TMF 3x 1.08% $75.85M
UBT 2x 0.95% $34.55M


ベア系

シンボル レバ 経費率 運用額
TBT -2x 0.90% $2.20B
TBF -1x 0.92% $710.19M
TMV -3x 1.05% $432.39M
TTT -3x 0.95% $104.48M
TYBS -1x 0.50% $5.32M


EDV

EDVが連動するのはBloomberg Barclays U.S. Treasury STRIPS 20-30 Year Equal Par Bond Index
インデックスの名前が長い。
TLTを少し激しくしたようなパフォーマンスを見せる。

Beta(3y): 5.00
(TLTは3.45、2xのUBTは6.86、3xのTMFは10.70)

個人的にはTLTのレバレッジETFよりも、複利効果の差による乖離が生じないEDVを選びたい。
乖離は必ずしも悪いものではないが、考慮するべきことが増えるのは確かだ。

また、バンガードだけあって、

経費率: 0.07%

これも魅力。
一方で、

yield: 2.30%

はTLTに劣る。


パフォーマンスの比較

不況時の利下げ局面における爆益を追うか、あるいはインバースで債券・株同時安のリスクヘッジを狙うか。
なかなか難しい問題だけれど、とりあえず比較するのはタダだ。

EDV TLT TMF(3x) TBF(-1x)
2007 - 10.15% - -
2008 55.41% 33.76% - -
2009 -36.67% -21.53% - -
2010 10.27% 9.25% 17.37% -13.02%
2011 55.81% 33.60% 105.41% -28.98%
2012 3.18% 3.25% 1.34% -6.38%
2013 -20.94% -13.91% -40.54% 12.78%
2014 45.64% 27.35% 100.82% -23.43%
2015 -4.45% -1.65% -12.57% -1.90%
2016 1.52% 1.36% -3.61% -3.48%
2017 13.52% 8.92% 23.17% -8.42%

2009年はもちろんのこと、2011年や2014年のリターンが凄まじい。

そしてこう見るとブル3倍が光っている。
大きく動いた年はきっちり3倍。ギャンブルをするなら悪くない選択肢だろう。

ただ、micanは控えめに、「株を売りたくなったらEDVを買う」方針でいこうかと思う。
売りたい欲求を買いに変換するためだ。
そういうの大事だよね。

今後、一時的には債券・株同時安が来ようとも、不景気と言えるまでになれば利下げ(=債券上げ)があるだろう。
人口増のアメリカでは利率次第で大型消費増が見込め、それが景気回復の原動力になる。

羨ましいことだ。

とはいえ、まだまだ株のターンだと思っているが。

mican


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