micanがQQQに投資すると決めた直感。つまり偏見そのもの。
どうもmican(@kata_mican)と申す。
QQQはNASDAQ 100指数に連動するETF
経費率は0.20。構成銘柄
NASDAQ 100は、金融銘柄を除いた NASDAQ上場企業の時価総額上位100銘柄 から構成される。
銘柄は毎年12月に入れ替えられるのだそう。
NASDAQ 100の見方がわからないから、QQQで見ていくけれども、 構成銘柄は上からApple (AAPL) 11.88%, Microsoft(MSFT) 8.94%, Amazon(AMZN) 7.73%, Facebook(FB) 5.75%, Alphabet C(GOOG) 4.95%, alphabet A(GOOGL) 4.26%と続く(1/15 Yahoo Finance)。
セクターはテクノロジーが実に60%に迫る。
ITバブルを越えるのに15年
実はNASDAQ 100指数、ITバブルの2000年に4800ポイント超を記録して、その後長いこと(最高値から見れば)低迷していた。
軽くチャートを見た限り、安定的に4800ポイントを越えるようになったのは2016年から。実に15年もかかったことを考えると、バブルというのは確かに恐ろしい。
けれどもバブル崩壊後にしっかり積み立てていれば、戻った頃には大幅なプラスになっている。
まあ、それができればのお話。
個人的には今の株高については、成長の裏付けがないとは思わない。
Average Price/Earnings は23.91とある(1/15 Yahoo Finance)。
この数字からはバブルの感じはしないけど、どうだろうか?
QQQの成長余地は青天井という直感
まだ見ぬパラダイムにざくっと投資したい
まだ想像もできない技術や、新しく形成される市場。イノベーション。パラダイムシフト。
まったく新しいものが生み出す価値に、天井を定義することはできない。
これについて疑うつもりはない(つまり理屈じゃなく信じている)。
問題は、こういった新しい、形にさえなっていない何かにETF等を通してざっくり投資する方法はないものか、ということだ。
例えばS&P SmallCap 600は青天井ではない
中小型株は確かに有望に見える。
だけどざっくりETFで投資するのは難しい。
実はここでいう「天井」というのも、中小型株ETFについて調べていたときの疑問からきているのだ。
つまり、一部の銘柄の爆発的な成長を取り込もうと小型株ETFで投資しようとしても、時価総額が一定の基準に達した段階で指数の構成銘柄から外れてしまうはずで、そうなると結局利益として取り込める値幅が限られてしまうのではないか。
投資初心者なりに調べてみると、どうやらそのとおりらしい。
S&P コンポジット 1500 の指数構成銘柄は、構成銘柄の移動が市場ベンチマークとしてのその指数の代表性が強化されると指数委員会が判断した場合、財務面の存続能力、浮動株比率および (または)流動性などの適格性基準を満たしていなくても、S&P コンポジット 1500 指数の1つのコンポーネント指数(すなわち、S&P500、S&P 中型株 400 指数、または S&P 小型株 600 指数)から別のコンポーネント指数に移動される場合がある。 (http://www.japanese.spindices.com/indices/equity/sp-500 ここの「メソドロジー」のPDF, p.10)
これでは、SmallCap連動ETFに未来のAAPLがあっても、結局成長の途中で手放すことになってしまうではないか。
衰退する企業もあることを考えると、これはなんだかおいしくない。
損切りは自動的に、利確は可能な限り引き延ばす
ETFによるざっくりとした投資で天井を突き破るような革新から利益を得ようとするなら、中型大型の成長企業を対象としても十分間に合う。
現状S&P 500やNASDAQ 100の末席に位置する銘柄でも、将来はアップル(AAPL)を超えるかもしれない。
この場合、目ざとい投資家には一歩遅れるかもしれないが、少なくともそこからの成長を取りこぼすことはないはずだ。
「イノベーションに投資する」のにS&P 500は焦点がぼやけている
S&P 500には技術革新を目指さない(目指す必要のない)企業が多く含まれている。
「米国に投資する」ならS&P 500も良いが、「技術革新に投資する」のであれば、NASDAQ 100連動のQQQがより適しているということになる。
新興企業がNASDAQばかりに上場するならもう迷いなく誰にでもQQQをおすすめするんだけれど。(TwitterやAlibabaはNYSEだという)
似た視点で検討の余地のあるもの
VUG、VOOG
ラージキャップ・グロースのVUGやS&P 500グロースのVOOGも悪くない選択肢だ。
ただいずれも伝統的なマーケットの銘柄が含まれており、パフォーマンスはQQQに比べればマイルド。
革新性そのものに投資するという視点からも少し純度に劣るといえよう。
セクターETF
もう一つ検討の余地があるとしたら、セクターETF。
ITセクターに投資するものとしてVGTやIYWがある。パフォーマンスはVGTは明らかに劣り、IYWは1年3年の平均リターンは優れているが、5年10年ではやや劣る。IYWに関しては経費率が少し高め(0.43%)。
他も探してみると、まだ日本の証券会社では買えなそうなETFとしてiShares S&P 500 Information Technology Sector (IUIT)なるものがあった。パフォーマンスもこの1年は優れている(設定日が新しいのか3年以前のパフォーマンスは見当たらない)。
いずれにしてもQQQのような上場市場の制限はないけれど、今度はAmazonのようなセクターの枠にはまらない革新企業をどう拾い上げるかが課題になるだろうと思う。
2018/1/16 mican
《スポンサーリンク》
0 件のコメント :
コメントを投稿